成瀬ダム堤体打設工事 鹿島・前田・竹中土木JV

成瀬ダム工事とは

工事について

成瀬ダムは、完成すると台形CSGダムとして日本最大の大きさになります。
災害防止、流域の自然環境保全、農業用水・水道用水の確保、発電などの様々な役割を持ち、周辺地域の発展と利便性向上に貢献します。
冬期は豪雪により施工ができない厳しい条件の中、日本独自のCSG工法や最先端のICT施工などの画期的な取組みを導入。
安心・安全かつ効率的な施工を行います。

工事概要

工事名
成瀬ダム堤体打設工事(第1期)
発注者
国土交通省東北地方整備局成瀬ダム工事事務所
水系
1級河川 雄物川水系成瀬川
工事場所
秋田県雄勝郡東成瀬村椿川地内
施工
鹿島・前田・竹中土木特定建設工事共同企業体
工期
2018年5月9日~2022年12月9日(1,675日、約55ヶ月)
地図
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成瀬ダム データ

天端(最高地点の標高)
532.5m 東北地方で最高
堤高
114.5m 東北地方で4番目
堤頂長(最高地点の長さ)
755.0m 東北地方で2番目
堤体積
485万m3
湛水面積(湖面の面積)
2.26km2
貯水量
7,850万m2

●台形CSG型式のダムにおいては、日本一の高さになります。

成瀬ダム データ
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成瀬ダムの目的

成瀬ダムには5つの大きな目的と役割があります。

目的1

洪水被害の軽減(洪水調節)

大雨が発生した際に、一部の流水を成瀬ダムにためることで、成瀬川・皆瀬川・雄物川流域の流水を調節。周辺市町村の洪水被害を軽減します。
成瀬ダムの建設される地点における計画高水流量毎秒460m3のうち、毎秒410m3の洪水調節を行います。

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目的2

渇水時の水量調整(流水の機能維持)

成瀬川・皆瀬川の水量が少ないときには、成瀬ダムから川に水を流し水量を増加。河川に生息する動植物の生態系の保存・保護や、景観保護などに貢献します。
成瀬ダム下流において、既得用水の補給等流水の正常な機能の維持と増進を図ります。

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目的3

農業用水の補給

東北地方を代表する穀倉地帯である、雄物川中流部右岸の平鹿平野。近年、恒常的に水不足となっているこの地域に、安定した農業用水を確保します。
皆瀬川、成瀬川及び雄物川沿岸の約10,050haの農地に対するかんがい用水の補給を行います。

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目的4

水道用水の供給

雄物川流域では未だ自家用井戸の使用率が高く、水道普及率も低い状況にあります。また、近年の生活水準の向上により増加する使用量に反し、地下水位が低下しており、たびたび渇水が発生しています。こうした課題を解決するため、成瀬ダム建設により新たな水源を確保することとしています。
ダム下流の湯沢市や横手市、大仙市などに対し、新たに1日最大13,164m3の水道用水取水を可能にします。

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目的5

水力発電

成瀬ダムの建設に伴って新設される成瀬発電所(仮称)。成瀬ダムからの放流水による落差を有効に利用し、最大出力5,800kW、年間発電電力量23,038MWhの発電を行います。これは、およそ4,900世帯分の電気量に相当します。

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胆沢ダム

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成瀬ダムの特徴

特徴1

台形CSGダム

成瀬ダムの型式は、日本で開発されたCSG工法を用いた「台形CSGダム」。台形CSGダムは、2009年に世界で初めて当別ダムにおいて堤体打設が開始された型式で、高い品質に加え、材料の合理化や環境保全、工期短縮などを実現する、最新のダム工法です。

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特徴2

ICT施工

成瀬ダム工事では、鹿島が開発した建設機械の自動化による次世代の建設生産システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」をはじめ、最先端のICTを用いた機械化・自動化の施工技術を数多く採用しています。こうした施工技術の導入は、生産性向上、合理化促進、安全性向上など、様々なメリットがあります。

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特徴3

豪雪地帯での施工

成瀬ダムの周辺地域は、冬は多いところで3m弱の積雪を観測する国内有数の豪雪地帯。そのため、冬期は施工が行えず、年間で工事ができる期間は6か月程度しかありません。こうした施工条件を踏まえ、短い工期の中で確実かつ効率的に工事を進めるための様々な工夫がなされています。

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